Interview インタビュー

2023.03.02 増田 大貴 執行役員

特許取得プロダクトの研究開発 攻めと守りのバランスが開発の肝 ー 執行役員インタビュー

こんにちは!Widsley人事部です。

今回は、開発エンジニアの方にもぜひWidsleyを知っていただきたく、弊社執行役員・増田のインタビューを公開します!

経営レイヤーで、エンジニアリングから事業拡大とプロダクト成長を叶える

ーーまずは増田さんがWidsleyにジョインした経緯を教えてください。

新卒時代、株式会社USENのインフラの部署に所属していました。それこそ全国放送のサーバーなどの設計構築、運営管理を行う部署です。
所属当時のUSENは、上場企業でありながら、ベンチャーマインドも感じることができ、もちろんですが資金力もあり、かつ技術部門的には業界では秀でたエンジニアの方々が多く所属されている組織で、とてもいい環境でした。若手でも手をあげればチャレンジさせて頂ける環境だったので、そこでエンジニアとしての経験を積みました。

社訓にも「命を燃やして生きよう」とあるんですけど、当時の業績は右肩あがりで急成長しているタイミングでもあり、本当にその通りの組織と感じる場面が強くありました。
最初は業務委託として参加していたのですが、当時からそれを如実に感じる部分が多大にありました。
人としての魅力も、実際に数字としても成果が出ている部分にも惹かれて、自身もその環境に身を置いて走りたいという点が大きかったです。

そして、それはいい意味でも悪い意味でもまったく外れていませんでした。 様々なプロジェクトに参加しましたが、業務委託でやっていた途中で代表の髙橋と役員の土屋からオファーをもらって、最初から役員としてジョインしました。

ーーなるほど。色んなことがあったということですが、創業当初大変だったことはどんなことですか?

大変だったというか鍛えることができたという感じなんですけど、当初はスタートアップで立ち上げからそこまで時間が経過していないこともあり、とにかくカオス状態が多く、当たり前ですが、体力と気力を鍛えられました(笑)今となってはそれは血となり肉となり、会社の資産にも確実になっているので、事業としてかなり有意義な動きを取れていたかと思います。

部門の垣根を越え、顧客に向き合い続ける環境づくり

ーー今までのお話を聞いていると、数字を追う姿勢が少し強いようにお見受けしたのですが、エンジニアの方々が少し馴染みにくい環境だったのではないかと思うのですが、エンジニア組織作りで当時大事にしていたこと、今も大事にしていることはありますか?

当時はやはり急成長させていくのが当たり前というフェーズの中で、エンジニアチームとして、どう一緒に走るかはかなりハードルが高かったです。

特にこだわっているのは、SaaS、サブスクリプションの業態だからこそ、開発と営業チームという枠組みを飛ばして、全員がプロダクトを育てていくという意識を持てる環境を作るということです。

SaaSの業態はプロダクトを主軸に営業戦略や開発を進めていくため必然的に、部門間での戦略や思想が合致している必要があります。顧客の声をいかにプロダクトに迅速に、かつ汎用的に、さらにインサイトも含めたアプローチができるかが重要なためブラッシュアップ/デリバリーサイクルをいかに密にスムーズに的確に回せるかが重要です。

そうすると、必然的に開発と営業や他の部署全体がプロダクトを主軸において密なコミュニケーションをとる必要があるため、プロダクトのブラッシュアップ会や課題点の棚卸し、需要の精査などを定期的に行って、より会社全体のスムーズなサイクルの中でのプロダクトのブラッシュアップができる環境構築にこだわっています。

開発と営業がある組織で、スムーズにコミュニケーションが取りにくいということは、よくあることなので、結合地点を強化することは重要ですね。

全員でプロダクトを育てていく。顧客のCXにこだわり続ける。

ーーあぁ〜〜〜わかります、営業はお客様にいかに契約してもらうかで開発要望を出すのに対して、開発は全体の開発ロードマップや計画があるから難しいよ、みたいな会話はよくありますよね。

そうそう、ただこれはある意味仕方なくて、短期的に向かっていく方向に微妙な差があるので、少しずれるということはよく起こってしまうことです。
ただ、これを盲目に続けているとSaaSプロダクトの組織だと絶対に上手くいかなくて。

先ほど全員でプロダクトを育てていくという話をしましたが、プロダクトブラッシュアップ会というのを定期的にやっているのですが、開発だけではなくて、営業の主要なメンバーも入ってもらったり、お客様の要望を常に聞いているCS・サポートチームも参加して、お客様の要望をいかにいれつつ、事業レベルでの戦略における汎用的なソリューションをプロダクトに取り入れられるかを会話しています。
経営レイヤーのレベルで考えるソリューションのみでなく、フラットに、顧客からフィードバックを頂いている意見も取り入れられるようにしています。これがないとサービスを利用して頂くにあたってのCXが損なわれてしまうため、そのバランスが崩れないようなプロセスや体制整備を徹底しています。

思想がぶれると鈍化し、負債が発生してしまうので、思想合わせのために合宿をしたり、カスタマージャーニーマップを全体で作ったりと、密にコミュニケーションを取っています。一番大事なのがチーム間でハイコンテクストにコミュニケーションが齟齬なく取れること。これは創業当初4人でやっていた頃から変わらないですね。

開発要件などは全部リスト化されてスケジュールも毎週組んでいるのですが、リリースサイクルや優先順位は実はBizチーム主軸で決められるようにしています。特殊かもしれませんが、上手く回すために試行錯誤した結果です。

もちろん、開発工程も大事にしていて、汎用的な設計をするっていうのは一番崩してはいけないところで。とはいえ、Bizチームから「これが欲しい」という断片的なリクエストはときより来るので、しっかりと推進するためにすり合わせをしなくちゃいけない。
ただそれでも、絶対にできないこともあるじゃないですか。それは更に価値のあるソリューションや価値でカバーしたりしています。

「コミュニケーションに革新を」誰よりも顧客先に出向き、声を聞く

ーープロダクトについてのお話も伺いたいのですが、現在のプロダクトに至るまでの背景など、プロダクト開発ストーリーを教えてください。

Comdeskはいろいろな進化をとげて今に至るわけですが、軸として大きくあるのがコミュニケーションに革新をというコンセプトと特許の部分です。

これが主軸で成り立っているソリューションで、特に特許を取得している部分に関しては日本でも世界でも同じアーキテクチャで提供しているサービスはないので、試行錯誤をしながら、また顧客からのFBを頂きながらブラッシュアップを繰り返していました。

昨年の1月にComdeskLeadは旧Telforceからリニューアルを行いまして、この開発プロジェクトの統括も私の方で行ってました。特に顧客の声を聞くという点は他の誰よりも顧客先へ出向き、実際にどのような運営をしているか、現場でどのような声があがっているか、弊社の営業チームがいかに売りやすいか、オンボードしやすいかのコミュニケーションを日々繰り返し、ブラッシュアップされて今の形になっています。

プロダクトへのこだわり「前例がないものに挑戦する」

ーーベンチャーで特許を取っているのは強い武器ですよね。今のプロダクトを今後どのように進化させていきたいと考えていますか?

今の時代にあった概念の営業手法のインストールとして使っていただくために、経営基盤となりうるソリューションにすることがマストで、その中でも電話だけではなくオムニチャネル化していくこととDeepLearningの領域での拡張をメインに開発を推進しています。

それと研究開発の部分は言わずもがな押し進めていくことになりますね。特許部分でのアーキテクチャの革新部分がこのソリューションとしての本軸を支えている部分はやはり大きいのと、スタートアップベンチャーだからこそ、守り一辺倒では返って守れていないことになってしまう点もあるので、我々だからこそできる最善手として、研究開発がかなり大事なため、攻めとしてのリソースは当たり前に割いています。

とはいえ、組織運営のためのインフラ基盤を提供している会社でもあり、安定品質を提供していくことはマストなので、そのバランスを崩さずに両軸で推進していくことが一番のミッションですね。

ーープロダクトやWidsleyの開発組織の面白さを伝えるとしたら、どんなことが挙げられますか?

まず組織面で言うと、業務委託含めて50名程度の開発組織なのですが、すごくフラットに意見が言えてかつチャレンジができる環境かなと思います。

プロダクト面だと、日本で我々と同じような構成で提供するサービスはないんですよ。特許を取っているというところがすごく面白味があるかなと思います。サービスの中でも特許が主軸になりまして、それが基盤で我々のサービスが成り立ってきました。
今までなかったものを作ることというのは、他に模範にするような例がないので開発がめちゃくちゃ難しいんですよね。なので時間もかかるしハードルも高いのですが、それで社会貢献ができるし、ものづくりをする人にとっては冥利に尽きるというか。魅力だと思います。

報酬面や仕事の自由度も今では魅力的な状況となっていますが、それ以上に世の中にない新しいものを世に出していくというチャレンジングな姿勢が創業当初からまったくブレていないところに魅力を感じて入ってきていただいている方は実際に多いです。

他の会社でもチャレンジできる環境はあると思うのですが、世の中に事例がない新しい技術でプロダクトを開発できるというのはWidsleyならではだと思います。
研究開発はWidsleyだけではなく、東京工業大学の研究室と合同で産学連携している部分もあります。

ーー最後に、どんな方にWidsleyにジョインして欲しいですか?

守りと攻めのエンジニアリングを両方とも高次元のレベルで、スピードを担保し達成できないと成り立たないのがこのサービスドメインかと考えています。通信やDeepLearningの領域などでは技術的にかなり深い部分も多いです。そのため、サービス基盤を守り抜くことに徹するというミッションを持ったチームや、プロフェッショナルなTechLeadとしての新規開発チームもあります。IPOを目指すには、事業推進として成長率をより向上させることが求められ、プロダクトをより強くしていくために、攻めと守りの両軸でバランスをとった体制拡張が非常に重要です。

今は攻めだけ、というわけではなく、むしろ守りで基盤を固められるようなミッションのポジションでも募集をしています。僕も元々は守り側の経験も多くあったのですが、やっとそこの体制も力を入れられるようになってきたという実感がありますね。攻めと守りのどちらのタイプでもプロフェッショナルな方に入ってきて欲しいなという思いがあります。


増田さん、ありがとうございました!今まで世の中になかったものを開発できる面白さと、守りも非常に大事だというベンチャー企業ではなかなか珍しいバランスの良さがWidsley開発の強みかなと思いました。

次回もお楽しみに!